リリー・フランキーの結婚観は、一般的な世間体や妥協とは無縁だ。深夜ラジオや対談番組で彼が口にする結婚論は、一見すると不真面目な冗談のようにも聞こえるが、その根底には冷徹なまでの客観性と優しさが同居している。
「結婚しないのではなく、自分のような人間と結婚する相手に申し訳ない」。そう語る彼の言葉からは、自己を客観視する視線がうかがえる。誰かを幸せに縛り付けることへのためらい、そして自分自身の不可解な生活リズムを他人に強いることへの拒否感。彼にとって結婚とは、単なる法律上の手続きを超えた、あまりにも重い約定なのだ。