ブライダル業界の各種調査によると、日本国内における挙式形式のうち「キリスト教式(チャペル挙式)」を選択するカップルの割合は約50〜60%を維持しています。しかし、新郎新婦や参列者の大半はクリスチャンではありません。
現場のブライダル関係者や牧師への取材によると、結婚式で讃美歌を歌う際、参列者からは「メロディを知らないため声が出せない」「宗教的な歌詞に少し戸惑う」という声が聞かれる一方で、「式次第に記載された歌詞カードの日本語訳をじっくり読み、深い愛と絆のメッセージに感動して涙した」という肯定的な感想が多く寄せられています。
また、明治時代の教育者たちは、優れた讃美歌のメロディに日本語の世俗的な歌詞を乗せて「唱歌」として導入しました。『星の世界(讃美歌312番と同じ原曲)』や『螢の光(スコットランド民謡/讃美歌にも収録)』などがその代表例です。日本人は無意識のうちに、学校教育を通じて讃美歌の音楽的語法に親しんできた土壌があります。