視聴率の議論を超えて、大会がもたらす最大の価値は「優勝者のその後の躍進」にある。初代チャンピオンのゆりやんレトリィバァは、本作を足がかりに国際的な活躍を見せる唯一無二の表現者へと進化を遂げた。第4回優勝者の吉住は、卓越した人間観察眼とシュールなコントでバラエティ界の引っ張りだことなり、脚本執筆など多才ぶりを発揮している。
第7回を制した紅しょうがの快進撃も記憶に新しい。彼女たちは優勝後、東京進出と同時に多数のゴールデン番組やラジオのレギュラーを獲得し、お笑い界でのポジションを不動のものとした。世帯視聴率の数字がどうであれ、優勝すれば一夜にしてタレント人生が激変するという賞レース本来のポテンシャルは、現在もいささかも衰えていない。