今季の県頂上決戦は、まさに息をのむ死闘となった。序盤からハイスピードなトランジションバスケが展開され、コートの端から端まで目まぐるしく攻守が入れ替わる展開に、会場全体のテンションは最高潮に達した。インサイドでの激しい身体のぶつかり合い、そして命運を分ける終盤の3ポイントシュート。土壇場でのガード陣の強心臓ぶりが勝利を引き寄せ、全国大会(ウインターカップ)こと全国高等学校バスケットボール選手権大会への王手をかける決定的な一打となった。
試合後のロッカールームで取材に応じた主将の目には、歓喜の涙と同時に次のステージへの鋭い視線が宿っていた。「ここで満足しているメンバーは一人もいない。狙うは全国の頂点だけ」という言葉には、厳しい練習を耐え抜いてきた絶対的な自信が滲む。ベンチの控え選手からスタッフに至るまで、チーム一丸となって掴み取ったこの一勝は、静岡のバスケ史に新たな1ページを刻んだ。