日蓮正宗と芸能人の関係を議論する際、決して避けて通れないのが1990年代初頭に起きた創価学会との歴史的分裂だ。富士大石寺を本山とする日蓮正宗と、かつてその法華講(信徒組織)として巨大化した創価学会。両者の宗務上の対立と破門劇は、日本の宗教史における重大な転換点となった。
世間の多くは、今なおこの二つの存在を明確に区別できていない。かつて「学会員タレント」として話題になった著名人が、そのまま日蓮正宗の信徒であるかのように誤認されるケースが後を絶たないのだ。事実は異なる。1991年の離脱以降、どちらの教団に留まったのか、あるいはどちらとも距離を置いたのか。タレント個々の選択は様々であり、十を一括りに扱うメディアの粗雑な記事が混乱を助長してきた側面は否定できない。