ネット上の掲示板や一部の解説記事では、誤爆時の緊急回避策として「即座に相手をブロックする」「アカウントを一時停止(利用解除)にする」といった極端なライフハックが推奨されるケースがあります。しかし、デジタルフォレンジックやUI挙動の観点から検証すると、これらは極めてリスクの高い悪手であることが判明しています。
まず、「ブロックすれば通知も消える」という言説についてです。確かに、相手をブロックすると相手のフィードや検索結果からあなたのアカウントは完全に不可視となります。しかし、すでに相手端末のOS層(通知センター)に届いてしまったプッシュ通知バナーそのものは、ブロック処理を行ったとしてもOS側の仕様により消滅しません。
相手が残った通知を不審に思いタップした瞬間、表示されるのは「ユーザーが見つかりませんでした」という不気味な空白ページです。相手からすれば、「いいねが来たのにアカウントが消滅した、あるいはブロックされた」という事実が一目瞭然となり、単なる誤タップ以上に「監視されていた」「何かやましいことがある」と強烈な不信感を抱かせる結果に直結します。
アカウントの一時停止も同様です。全体のアカウント運用を停止させるほどのコストを払ったとしても、通知センターに刻まれた文字列をロールバックすることはできません。誤ったネットの知識に頼った場当たり的な隠蔽工作は、かえって人間関係における摩擦を深刻化させる危険性を孕んでいます。