超高層ビルの建設ラッシュが続く中心部からわずか数キロ。ここにはまだ、昭和の面影を残す古い木造家屋や個人商店が点在している。再開発計画による立ち退き要請に対し、一部の店主たちは激しい抵抗を示している。「便利になるのは良いが、ここにしかない『体温』のようなものが消えてしまうのは耐えられない」と、創業50年の老舗茶舗の店主は語る。
行政側は景観ガイドラインを策定し、建物の高さを制限するなどの妥協案を提示しているが、双方の溝は埋まっていない。歴史的価値のある景観をいかにして守りつつ、都市としての成長を維持するか。答えはまだ出ていない。