事件の影響は司法の場だけにとどまらず、エンターテインメント業界全体を揺るがす深刻な損害をもたらしました。当時、新井氏は映画界・テレビ界になくてはならない名脇役であり、複数の主演映画や大型ドラマの公開を控えていたためです。
逮捕を受け、所属事務所「アノレ」は即座に契約を解除(事実上の芸能界追放)。公開直前だった主演映画『善悪の屑』は公開中止に追い込まれ、映画『台風家族』は公開延期の上で再編集が行われました。さらにNHK大河ドラマ『真田丸』や数々の出演作が動画配信サービスから一斉に配信停止となるなど、二次被害は計り知れない規模に拡大しました。
業界関係者の試算によると、撮り直し費用、広告の中止に伴う違約金、損害賠償額の総額は推定5億円から10億円にのぼると報じられました。個人で背負うにはあまりにも巨額な負債が発生し、所属事務所の経営体制やキャスティングのリスク管理そのものを見直す契機となりました。