日本の食品・調味料産業を牽引する二大巨頭、ハウス食品グループ本社株式会社とエスビー食品株式会社。両社が提供するカレールーのラインナップを見ても、辛さの指標や甘口へのこだわりには興味深い違いがある。
例えば、ハウス食品グループ本社株式会社の代名詞でもある「バーモントカレー」は、りんごとはちみつの組み合わせによって日本の「甘口・中辛カレー」の基準を打ち立てた金字塔だ。対して、エスビー食品株式会社の「ゴールデンカレー」などは、スパイス本来の香りとキレを前面に押し出した設計が特徴だ。
メーカーによってスパイスの調合バランスが大きく異なるため、同じ中辛であっても辛さの質が違う。エスビー食品系のスパイシーなカレールーには乳製品やすりおろしリンゴがよく合い、ハウス食品系のコク深い中辛にははちみつや本みりんが馴染みやすいという特徴がある。