近年、予防医学の分野では、太ももの付け根と骨盤、腰椎を結ぶ深層筋「腸腰筋」の重要性が叫ばれている。長時間の座りっぱなし生活によってこの筋肉が固く縮むと、骨盤を強力に前方へ引っ張り出し、骨盤前傾を決定づける要因となる。
結果として発症するのが、慢性的な腰痛症だ。筋肉の柔軟性が失われることでクッション機能を失った腰椎は、歩行や起立のたびにダイレクトな衝撃を受け続ける。専門家は「表面的なマッサージで腰を揉むだけでは気休めに過ぎない。深部の腸腰筋にアプローチしなければ、根本的な解決は望めない」と警告を発している。