情報が混乱しやすい最大の原因は、身体の性に関する「DSD(インターセックス)」と、心の自己認識に関する「トランスジェンダー(性同一性障害 / 性別不合)」の違いが正しく理解されていない点にあります。
両者の本質的な相違点は次の通りです。
【インターセックス(DSD / 性分化疾患)】
・分類:先天的な身体の構造・医学的状態
・特徴:染色体、生殖腺(精巣や卵巣)、外性器、ホルモンの分泌など「身体の生物学的特徴」が非典型的な状態。
・性自認:多くの当事者は割り当てられた性別(男性または女性)に一致したアイデンティティを持ち、自らを異性だと認識しているわけではない。
【トランスジェンダー / 性同一性障害】
・分類:性自認(Gender Identity)と出生時の身体の性別の不一致
・特徴:身体的な生殖器や染色体は典型的な男性または女性として生まれるが、「心の性(自己認識)」が出生時の身体の性と異なる状態。
・カミングアウト:はるな愛やKABA.ちゃんなど、日本のタレントがメディアで語っているのはこちらの「トランスジェンダー(心の性と身体の性の不一致)」としての歩みである。
このように、トランスジェンダーが「自己のアイデンティティ」に関わる概念であるのに対し、DSDは純粋な「身体の医学的発達」に関わる状態です。まったく異なる次元の話であることを認識することが、誤った噂に惑わされないための第一歩です。