1尺は何センチ?実は30Cmと38Cmの2種類ある理由と換算早見表

1尺は何センチ?実は30Cmと38Cmの2種類ある理由と換算早見表

1尺は何センチ?実は30Cmと38Cmの2種類ある理由と換算早見表に関する基本知識をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

検索窓に「1尺は何センチ」と打ち込む読者が真っ先に知るべき真実は、「何に使う寸法か」によって1尺の長さが根本から異なるという事実です。

日本国内で流通する尺には、大きく分けて「曲尺(かねじゃく)」と「鯨尺(くじらじゃく)」の2系統が存在します。それぞれの定義と明確な数値は次の通りです。

日常生活や建築、一般的な木工において「1尺」と言えば、まず曲尺を指します。曲尺における1尺センチ計算方法の公式な定義は「10/33メートル」です。これを小数で表すと約30.303cm(約303.03ミリ)になります。大工が使うL字型の金属製物差し(指矩・さしがね)に刻まれている基準がこれにあたります。

一方で、呉服や和裁、反物の仕立てにおいて用いられるのが鯨尺です。鯨尺の1尺は、曲尺のちょうど1.25倍(1尺2寸5分)にあたる約37.879cm(約378.79ミリ)に設計されています。日常感覚で「1尺=約30cm」と思い込んだまま着物の仕立てや裄丈(ゆきたけ)を計算すると、およそ7.6cmもの巨大なズレが発生してしまうのはこのためです。

なぜ同じ国内で、これほど極端な二重基準が生まれたのでしょうか。そのルーツは室町時代から江戸時代にかけての流通史にあります。木材や土地、建具を測る曲尺に対し、織物を測る物差しとして使われていたのが鯨尺でした。かつて布地は高級品であり、反物を裁断する職人たちが布地の伸縮性や縫い代(ぬいしろ)のゆとりを吸収するため、意図的に長い物差しを用いたのが始まりとされています。物差しの素材に「クジラのヒゲ」が使われていたことからその名がついたという説が有力です。明治期に制定された旧度量衡法(どりょうこうほう)でも、この2つの尺は用途が全く異なることから、併用が公認された歴史を持っています。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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