金のなる木を育てていて最もショックを受けるトラブルが、触れただけで葉がポロポロと落ちる現象です。このトラブルの約8割は「水のやりすぎによる根腐れ」に起因しています。多肉植物である金のなる木は、葉や茎の内部に大量の水分を蓄えるタンクのような構造を持っています。土が常に湿った状態が続くと、根が呼吸困難に陥り、土中の菌によって根先から腐敗が進行してしまうのです。
また、もうひとつの見落としがちな原因が「急激な環境変化と日照不足」です。薄暗い室内から急に強い直射日光に当てると葉焼けを起こして落葉し、逆に光量が足りないと光合成ができずに自ら葉を落としてエネルギー消費を抑えようとします。さらに冬場に窓際へ置いたままにしておくと、夜間の冷気で根が冷害を受け、葉が一気に落ちるケースも多発しています。
もし根腐れが疑われる場合でも、早期に対処すれば復活の道は残されています。まずは水やりを直ちに中止し、鉢から株を慎重に引き抜いてください。黒ずんで異臭のする腐った根を清潔なハサミで完全に切り落とし、健康な白い根だけを残します。その後、風通しの良い日陰で根を3〜4日ほど乾燥させてから新しい多肉植物用の清潔な土に植え替えを行います。植え替え直後は水を与えず、1週間〜10日ほど経ってからごく少量の水を与えることで、新しい根の発根を促すことができます。