文字の仕上がりを左右する隠れた主役が「刺繍糸」のクオリティだ。手芸産業を長年支えてきた老舗ブランドの存在なしに、現代の美しい手刺しゅうを語ることはできない。
世界中で愛されるフランスの老舗「DMC」の25番刺繍糸は、豊富なカラーバリエーションとシルクのような光沢が特徴だ。糸の滑りが滑らかで引っかかりにくいため、繊細な文字のカーブも引きつれることなく綺麗に表現できる。
一方、日本の伝統と高い製糸技術を誇る「オリムパス製絲」は、毛羽立ちの少ない上質な発色と扱いやすさで多くのクラフトファンを魅了している。特に和柄や漢字の刺繍において、しなやかでありながら芯のある線を描くのに最適だ。仕上がりの質感を高めるためには、用途に応じた糸の選定が不可欠と言える。