スクリーンやテレビでの活躍が目立つ片桐はいりだが、彼女の根底に流れているのは間違いなく舞台演劇への深い愛だ。
学生時代から劇場に足を運び、自ら映画館や劇場の「もぎり(チケット確認)」のアルバイトをしていたエピソードは有名である。女優として売れっ子になった後も、地元の小劇場や映画館でもぎりの手伝いをしている姿が目撃されるなど、現場への愛着は人一倍強い。
下北沢や新宿の劇場街では、飾らない私服で自転車をこぐ彼女の姿が日常の風景として溶け込んでいる。気取らない素顔と、舞台演劇の第一線で磨き上げられた本物の演技力。そのギャップと人間味こそが、ファンや演劇界の仲間から愛される最大の理由だ。