1990年4月、北九州市八幡東区の東田地区に異次元の光景が出現した。主導したのは、現在の日本製鉄株式会社である新日本製鐵。粗鋼生産の合理化によって生まれた広大な遊休地をどう再生させるか——その重い命題への回答が、宇宙をテーマにした壮大なパーク構想だった。
開園にあたっては、日本人初の宇宙飛行士として国民的英雄となった毛利衛氏が名誉館長に就任。さらに『銀河鉄道999』などで知られる漫画家・松本零士氏もコンセプトやキャラクターデザインに深く携わった。運営母体の株式会社スペースワールドが掲げたのは、単なる遊園地を超えた「宇宙科学エンターテインメント」の具現化。子どもたちに未来への夢と科学のロマンを手渡す実験場として、熱狂的な歓迎を受けた。