地下の暗がりで爆音を浴びた後、階段を上がると明るい光とコーヒーの香りが迎えてくれる。併設されたカフェ「POPOBA」は、単なる待合スペースではない。ライブ前後に観客が語り合い、時には演奏を終えたミュージシャンがふらりと現れて乾杯を交わす、緩やかな社交場として機能している。
クラフトビールを片手に音楽談議に花を咲かせる常連客もいれば、近隣の住民がランチに訪れることもある。閉鎖的になりがちなアンダーグラウンドカルチャーを、街に開かれた風通しの良いものへと変えていく。この絶妙なバランス感覚が、FEVERという空間を単なるハコ以上の特別な拠点に仕立て上げている。