骨格のアタリが整ったら、イラスト全体の情緒を決定づけるパーツのディテールへと進みます。特に「目」と「髪型」は、作品に物語性とエモさを吹き込む極めて重要な要素です。
横顔における女の子の目の描き方は、横から見た「V字型」の断面をベースにします。上まぶたのラインを緩やかな斜線で引き、瞳(黒目)は正円ではなく縦長の楕円として配置します。ポイントは、瞳の奥側をあえて白目に密着させず、角膜のクリアな厚みを意識したハイライトを入れることです。これにより、視線が宙を泳ぐような儚げでエモい空気感が生まれます。
続いて髪型の立体表現です。頭蓋骨のアタリから指1本分(キャンバス比率で約5〜10%)浮かせた位置に髪のアウトラインを設定します。生え際、頭頂部、後頭部、襟足の4ブロックに分けて毛流れを設計し、重力に従って落ちる毛束と、風で後方になびく細い「ほつれ毛」を意図的に散らすことで、静止画でありながら時間と風の流れを感じさせるドラマチックな仕上がりになります。