長年、Webアクセシビリティの観点で浮遊要素は悪名高き存在だった。スクリーンリーダーを使用する視覚障害者や、キーボードのみで操作するユーザーが、開いた小窓の中に閉じ込められたり、フォーカスを見失ったりする問題が頻発していたからだ。
標準仕様の導入に伴い、Escapeキーによる消去やフォーカストラップの自動制御がブラウザレベルで担保されるようになった。特別なコードを追加せずとも、あらゆるユーザーが直感的に操作できる環境が整ったことは、インクルーシブなWebデザインを推進する上で決定的な転換点と言える。