フィンクの危機モデル完全解説|4段階の心理と看護ケアの実践法

フィンクの危機モデル完全解説|4段階の心理と看護ケアの実践法

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看護理論や心理学の領域には、フィンク以外にも著名な危機理論や受容理論が存在します。臨床判断や看護計画の立案、国家試験の設問で迷わないよう、それぞれの特徴と着眼点を整理した比較データは以下の通りです。

理論名・提唱者段階・主要構成要素主な適用対象・焦点看護介入における実践的役割フィンク(Fink)
危機モデル①衝撃
②防衛的退行
③承認
④適応突発的な外傷・障害・重篤な疾患告知など広範な危機時間経過に伴う患者の心理段階をアセスメントし、段階に応じた関わりを提供。アギュララ(Aguilera)
問題解決モデル3つの均衡要因:
・出来事の認知的知覚
・状況的サポート
・対処(コーピング)規制急性期の心理的危機の回避・短期的な危機介入時間軸ではなく「要因の過不足」に着目。不足しているサポートや認識の歪みを補う。キューブラ・ロス(Kübler-Ross)
死の受容プロセス①否認
②怒り
③取り引き
④抑うつ
⑤受容終末期医療・死の告知・不可避の死に直面した患者「死」という不可逆の終焉に対する悲嘆と魂の救済プロセスに寄り添うケア。ショーンツ(Shontz)
障害受容モデル①ショック
②現実との対決
③後退
④承認
⑤適応身体障害の発生と慢性疾患への適応プロセスフィンクのモデルと親和性が高く、リハビリテーション看護で頻繁に援用される。

特に重要なのは、「アギュララは均衡要因の有無に着目する理論」であり、「フィンクは時間の推移に伴う心理的プロセスの変化に着目する理論」であるという根本的な枠組みの違いです。アギュララモデルは短期間で危機を脱出するための現状分析ツールとして優れ、フィンクモデルは中長期的な受容プロセスを見守るロードマップとして機能します。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。