布袋寅泰が50歳を迎えた2012年、家族は長年暮らした日本を離れ、英国ロンドンへの完全移住を決断しました。長年の夢であった「世界規模でのロックギタリストとしての挑戦」を果たすための決断でしたが、その舞台裏には凄まじい家庭内の葛藤が存在していました。
当時10歳だった長女・愛紗(あいしゃ)さんにとって、言葉も通じず友人もいない異国への移住は受け入れがたい通告でした。後に今井美樹がテレビ特番『日曜日の初耳学』などで明かした証言によると、娘は「パパの夢のために、なぜ私の人生を犠牲にしなければいけないの」と激しく拒絶し、毎日のように涙を流していたといいます。日本にいれば何不自由ないセレブリティの家庭環境を一変させ、一人の母親として娘の心のケアに奔走する日々が続きました。
しかし、ロンドン中心部に構えた自宅兼プライベートスタジオで家族が膝を突き合わせて困難を乗り越えるにつれ、絆はより強固なものへと再構築されていきました。現地校での過酷な適応期を乗り越えた愛紗さんは、名門大学を優秀な成績で卒業。2026年現在では社会人として完全に自立し、布袋の公式SNSにもスタイリッシュな大人の女性へと成長した姿が時折紹介されています。娘の巣立ちを迎えた現在、夫婦は互いの時間を慈しみながら、ロンドンの歴史的邸宅で穏やかな日々を過ごしています。