野外で遭遇した際、最も直感的に判別できるポイントがウロコの光沢と質感です。日本本土に広く分布するニホントカゲは、まるで濡れているかのような強いツヤと滑らかな光沢を放ちます。触れるとツルツルとした感触で、金属的な重厚感を帯びたフォルムが特徴です。
対するニホンカナヘビは、ウロコの一つひとつに「キール」と呼ばれる細かな隆起が存在します。光を乱反射するため表面はカサカサとしたマットな質感で、乾いた木の皮のような野性味あふれる印象を与えます。
体型バランスにも顕著な差があります。カナヘビは全長の約3分の2をスレンダーな尻尾が占めるスマート体型であるのに対し、トカゲは胴体が太く筋肉質で、尻尾は全体の半分程度とがっしりしています。