「絵心がまったくない」「手書きだと線がブレてしまう」と悩む方でも、幾何学的な図形をベースに下書きを組み立てれば、迷うことなく愛らしいモモンガを描き上げることができます。紙と鉛筆、あるいはタブレットのスケッチアプリを用意し、以下の4ステップを順番になぞってみてください。
ステップ1:下描きの骨組み(アタリ)を作る
まず、コンパスで描いたような正円ではなく、わずかに横長の「大福餅」のような楕円を1つ描きます。これが頭と身体を兼ねたベースになります。その下部に、小さく平たい楕円を重ねて足のアタリを取り、横側にふんわりとした勾玉(まがたま)のような尻尾の輪郭を薄い線で引きます。
ステップ2:顔のパーツを低い位置に集中配置する
輪郭の真ん中に十字のガイドラインを引きます。十字の横線よりも「下」の位置に、大きめの黒目を2つ並べて描きます。目と目の間は、目自体の横幅1個分ほど離すのがポイントです。両目のちょうど中間、やや低い位置に小さな逆三角形の鼻を描き、その下に小さな「ω」の口をちょこんと配置します。パーツを顔の下半分にギュッと集めることで、あどけない幼顔を演出できます。
ステップ3:耳、手足、飛膜のラインを結ぶ
頭の頂点から斜め45度の角度に、先がほんのり丸い三角形の耳を2つ付けます。次に、胸元に両手を小さく前ならえさせるように描き込みます。手首からお尻の付け根にかけて、ゆるやかな弧を描くように外側へ広がる飛膜の線を繋ぎます。手足の指は細かく描き込まず、丸いミトンのように簡略化すると、手書きならではの素朴な温かみが引き立ちます。
ステップ4:ペン入れと陰影の仕上げ
アタリの線を参考に、サインペンやミリペンで清書します。毛並みを表現しようとして全身をギザギザの線で覆ってしまうと、かえって画面が散らかります。輪郭はなめらかな一本線で描き、耳の縁やお腹の境界など、ポイントとなる部分にだけ細い毛のタッチを2〜3本足すのが洗練された仕上がりにするコツです。仕上げに、両目の下に薄いピンクでチークを入れると、生命感にあふれた愛らしさが宿ります。
滑空ポーズを描く場合は、大の字に手足を広げた長方形をイメージし、四隅に手足を配置して間を張りのあるパラシュートのような曲線で結ぶと、ダイナミックな浮遊感を簡単に表現できます。