ネット上の口コミサイトやSNSの声を定性分析すると、視聴者が『おは朝』に抱く感情は、単なる「情報取得ツール」を超えた日常のルーティンへの愛着であることが明確になります。
その筆頭が、毎朝の恒例コーナーである「星占い(今日の運勢)」です。6時58分頃と7時55分頃に発表されるランキング形式の占いは、通勤電車に乗る直前の学生や社会人が「今日の運試し」として熱心にチェックしています。「1位のラッキーアイテムが難解すぎて笑った」「最下位だったけれど、おきたくんの励ましで救われた」といった投稿が毎日のようにX(旧Twitter)上でトレンド入りすることからも、エンタメとしての求心力の高さが窺えます。
一方で、スタジオを固めるコメンテーター陣の顔ぶれに対するリアクションには、関西ローカル特有の熱量が宿っています。阪神タイガースのOB(関本賢太郎氏や桧山進次郎氏など)が出演するスポーツコーナーでは、前夜の試合結果によってスタジオのトーンが劇的に変化します。阪神が快勝した翌朝はオープニングからお祭り騒ぎとなり、惜敗した朝には重々しい反省会が始まるダイナミズムは、全国ネットの均質化されたスポーツニュースでは絶対に味わえません。
また、弁護士の山岸久朗氏をはじめとする関西に拠点を置く専門家や、駒井千佳子氏ら芸能リポーターの鋭くも人情味のある解説、犬山紙子氏のような現代的視座を持つ文化人のコメントなど、硬軟織り交ぜたキャスティングが番組の厚みを支えています。視聴者からは「辛辣すぎず、かといって綺麗事ばかり言わないバランスが朝の耳に心地よい」という評価が寄せられています。