名草巨石群の歴史を紐解くと、平安時代の弘法大師伝説へと行き着きます。伝承によれば、弘法大師がこの地を訪れた際、巨石の放つ霊気に打たれて弁財天を祀ったのが始まりとされています。山全体が御神体のような威厳を放っており、中世以降は修験道の行場としても栄えました。
現在、巨石群の中心に鎮座する名草厳島神社は、水と芸能、金運を司る市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祭神としています。神仏分離令を経た今もなお、仏教的な伝承と神道の祈りが溶け合った独特の静寂が漂っており、訪れる者に日常を忘れさせるほどの厳かな空気をもたらしています。