結論から申し上げると、「ちびまる子ちゃんに登場するサッカー少年・ケンタのモデルは長谷川健太氏である」という噂は100%紛れもない実話です。二人は静岡県清水市(現・静岡市清水区)に生まれ育ち、同じ清水市立入江小学校の1977年度卒業生(1965年生まれの同級生)でした。
『ちびまる子ちゃん』には、親友の「たまちゃん(穂波玉恵)」、お調子者の「はまじ(浜崎憲孝)」、大食いの「小杉くん(小杉太)」など、作者の周囲に実在した同級生が多数登場します。その実在の人物一覧の中でも、大人になってから全国区の著名人・トップアスリートとなった唯一の存在が、まさに長谷川健太氏その人でした。
小学校時代の二人の関係性について、長谷川氏は過去のSBSラジオ特番『ヒデとキトーのFootalk!』や各種メディア取材で詳細を語っています。当時、二人は小学5年生と6年生の時に同じクラス(あるいは隣接クラス)で過ごしていましたが、活発にボールを追いかけるサッカー少年と、図書室や教室で絵を描くことが好きだった少女という間柄であり、「頻繁におしゃべりをするような仲ではなかった」と述懐しています。
昭和40年代の入江小学校といえば、全国に名を馳せた「清水FC」の黎明期にあたります。長谷川氏は小学生離れした圧倒的なスピードと得点力で、すでに清水の町では誰もが知る神童でした。一方のさくらももこさんも、独特の感性で日常の些細な出来事を観察する鋭い眼差しを持っていました。互いに交わる時間は少なかったものの、少年の放つ圧倒的な熱量は、幼き日のさくら氏の記憶に強烈な光となって焼き付いていたのです。