国語のテストや長文読解において、短時間で高得点を奪取するための論説文 読み方のポイントは、文章全体を均等な力で読まないことです。重要な「主張」と、それを補強する「具体例」の強弱を見極めることが勝利の鉄則となります。
筆者の主張の見つけ方:文頭と文末のサンドイッチ構造
論説文の構造は、世界の多くの論理記述と同様に「双括型(そうかつがた)」または「尾括型(びかつがた)」を採用しています。筆者の主張を見つけ出す最短ルートは以下の3ステップです。
- ステップ1:「序論」の最終段落に提示される「問題提起」と「筆者の仮説・立場」に線を引く。
- ステップ2:「本論」に登場するアンケート数値、実験結果、歴史上の出来事などの「具体例」を(カッコ)でくくり、読み飛ばす勇気を持つ。
- ステップ3:「結論」で繰り返される「断定の文末表現」をマークする。
文末に「〜ねばならない」「〜べきである」「〜にほかならない」「〜ではないだろうか」という表現が現れた文は、ほぼ確実に筆者の主張の核です。
接続詞の働きと読解法:文章の交通標識を制覇する
文章の論理展開を決定づけるのが接続詞です。接続詞の働きと読解法をマスターすれば、初見の長文でも迷子になることはありません。
- 逆接(しかし、だが、ところが):最重要シグナル。一般論(人々はこう考えている)を覆し、筆者の真の主張が直後に来ます。逆接の直後には必ず二重線を引きましょう。
- 換言(つまり、要するに、言い換えれば):難解な比喩や具体例をまとめ直した文です。筆者が最も伝えたい要約がここに凝縮されています。
- 因果・帰結(したがって、ゆえに、それゆえ):理由の積み重ねから結論を導き出す合図です。ここを見落とすと全体の筋道が崩れます。
- 対比(一方、これに対して):二つの事象(日本と欧米、自然と科学技術など)を並べて筆者の推したい側を際立たせる手法です。対比表を頭に思い浮かべながら読み進めます。
中学国語 論説文読解テクニック:段落相互の関係図を描く
難関校の中学入試や高校入試で差がつく中学国語 論説文読解テクニックとして推奨されるのが、「段落番号の横に関係矢印を書く」手法です。「第2段落=理由①」「第3段落=理由②」「第4段落=対立意見への反論」と、余白に1行メモを残しながら読むだけで、設問の「傍線部はどういうことか、文中から探せ」という指示に対して、該当段落を一瞬で特定できるようになります。