検索エンジンやSNSのサジェストで目にする「100万人のウイニングポスト 復活」というワードですが、これにはネット特有のいくつかの誤解と願望の混同が存在します。
もっとも多い誤解が、「コーエーテクモがソーシャル版ウイポの復刻サーバーを立ち上げるのではないか」という噂です。しかし、ゲーム開発企業の運営実務という観点から検証すると、過去のガラケー/旧ブラウザ向けコードを現行のWeb標準環境(HTML5最新規格や高解像度スマホ画面)にリメイクして再稼働させるコストは、新規アプリを1本作るのと大差ありません。さらに、JRAの競走馬や馬主・騎手名に関するライセンス契約は年度ごとに更新されるため、過去の権利関係をすべて再許諾してまで旧作ブラウザゲームをそのまま蘇らせるビジネス的合理性は極めて希薄です。
また、「『ウイニングポスト10』の中に100万人版のモードが内蔵されている」という誤認も一部で見受けられますが、これも事実ではありません。コンシューマー版に導入されているオンライン要素(オンライン対戦やランキング)は、あくまでCSタイトルの枠組み内でのPvPであり、旧ソーシャル版のように「他人の種牡馬を借りてスタッドを構築する」といったカジュアルなソーシャル共有とはシステム設計が根本から異なります。