カットソーとTシャツの違いとは?決定的な定義の差と選び方のコツ

カットソーとTシャツの違いとは?決定的な定義の差と選び方のコツ

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衣服の成り立ちを分解すると、世の中の生地は大きく「編み物(ニット)」と「織物(布帛=ふはく)」の2種類に分かれます。この違いを押さえることで、カットソーと他のシャツ類との違いがより鮮明になります。

織物(布帛)は、縦糸と横糸を規則正しく直角に交差させて織り上げた生地です。ビジネスシーンで着用するワイシャツやデニムパンツ、スーツのジャケットがこれに該当します。型崩れしにくく頑丈でフォーマル感が高い反面、糸同士が固定されているため伸縮性に乏しいのが特徴です。

一方、編み物(ニット)は、1本の糸でループを作りながら連続して絡み合わせていく生地です。編み物特有のループ構造が伸縮性を生み出し、身体の動きにしなやかに追従します。カットソーやTシャツは、すべてこのニット生地を用いて作られています。

ここで多くの人が抱く「セーター(一般的に言うニット)とカットソーは何が違うのか?」という疑問に対する答えも明快です。セーターは、最初から服のパーツ(前身頃、後身頃、袖など)の形に合わせて編み機で糸の目を増減させながら編み立て、最後にパーツ同士を「リンキング(かがり縫い)」で繋ぎ合わせます。生地を切る工程がありません。対してカットソーは、反物(ロール状の大きな布)として編み上がったニット生地を大胆に裁断し、ミシンで縫製します。

素材感を見極める指標として知っておくべきが、生地の厚みに関わる「番手」と「オンス(oz)」です。一般的なヘビーウェイトTシャツは14〜20番手程度の太い糸を使い、5.6〜7.0オンス前後の厚みを持たせることでタフさを演出します。対照的に、きれいめなカットソーでは40番手〜80番手双糸といった極細糸を用いた「ハイゲージ(高密度編み)」が採用され、シルクのような艶感と滑らかな肌触りを実現しています。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。