家庭菜園において、きゅうりの葉に異常が現れた際、最も混同されやすいのが「うどんこ病」です。病原菌の種類も生態も異なるため、見分け方を誤ると散布する薬剤の選択を誤り、病勢の拡大を許す致命傷になりかねません。
きゅうりべと病初期症状の決定的な特徴は、葉の表側に現れる「角型の淡黄色斑点」です。きゅうりの葉脈は網目状に走っていますが、べと病菌は太い葉脈を乗り越えて感染を広げることが難しいため、斑点の輪郭が葉脈に沿って角張った形状(多角形モザイク状)になります。さらに湿度の高い早朝に葉の裏側を観察すると、斑点に対応する部分にうっすらと黒紫色や灰白色のカビ(分生子柄)が密生していることが確認できます。
これに対し、うどんこ病は葉の表面に小麦粉を振りかけたような円形の白い粉状斑点が現れ、葉脈に関係なく丸く広がっていきます。以下の比較表で、家庭菜園で多発する病害との違いを整理しました。
家庭菜園きゅうり病気一覧の中でも、感染速度と株への破壊力においてべと病は抜きんでています。葉の表裏を立体的に観察し、角型斑点と裏面の胞子を確認した瞬間に、べと病専用の初動態勢へ移行しなければなりません。