耳の奥でドクドク脈打つ拍動性耳鳴りの原因とは?危険な兆候と受診科

耳の奥でドクドク脈打つ拍動性耳鳴りの原因とは?危険な兆候と受診科

耳の奥でドクドク脈打つ拍動性耳鳴りの原因とは?危険な兆候と受診科の疑問点について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

耳の中で心臓の拍動に合わせて音が聞こえる現象は、医学的には「拍動性耳鳴(はくどうせいじめい)」に分類されます。一般的な耳鳴りが内耳の蝸牛や聴神経の知覚過敏・障害によって生じる「自覚的耳鳴」であるのに対し、拍動性耳鳴りの多くは体内に物理的な音源が存在する「他覚的耳鳴」またはそれに準ずる血流音の知覚です。

拍動性耳鳴りの原因を大別すると、血管性と非血管性(筋肉性など)の2つに分かれます。最も頻度が高く警戒を要するのが血管性の要因です。耳の奥、側頭骨の内部には脳から血液を心臓へ送り返すS状静脈洞や内頸静脈、そして脳へ新鮮な血液を送り込む内頸動脈が極めて近接して走っています。何らかの理由で血管壁が狭窄したり血流量が増加したりすると、血液がスムーズに流れずに「乱流(Turbulence)」が発生します。この乱流によって生じた摩擦音が側頭骨を伝導し、鼓膜や内耳を直接振動させることで、生々しい拍動性耳鳴りのドクドク音となって耳に届くのです。

一方で、中耳内の小さな筋肉(鼓膜張筋やアブミ骨筋)や口蓋の筋肉が不随意に痙攣するミオクローヌスによって、規則的なクリック音や脈打つような振動音が自覚されるケースもあります。しかし、自分の脈拍を測りながら手首の脈と耳鳴りのリズムが完全に一致している場合、ほぼ間違いなく血管系のトラブルが関与していると判断できます。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。