Q1:会長に就任した現在、豊田章男氏は具体的にどんな仕事をしているのですか?
A1:代表権を持つ会長として、グループ全体の長期ビジョン策定やモビリティカンパニーへの変革を牽引しています。また、トヨタ不動産をはじめとするグループ全体の統括に加え、依然として「マスタードライバー」として新型車の開発テストや味付けの最終チェックに深く関わっています。
Q2:なぜ大企業のトップが「モリゾウ」と名乗ってレースに出続けるのですか?
A2:単なる趣味ではなく、極限状態のレース現場で「壊れたクルマを直してまた走る」という改善のサイクルを回すためです。また、経営トップの肩書きを外し、一人のドライバーとして開発陣やメカニックと本音でぶつかり合うためのコミュニケーションツールでもあります。
Q3:一時期「トヨタはEVで負ける」と言われていたのはなぜですか?
A3:欧米メディアや投資家が「2030年までに新車を100%電気自動車にする」という極端な目標を掲げ、そこに同調しなかったトヨタを「守旧派」とみなしたためです。しかし豊田氏は電力インフラや資源調達の実態を冷静に見据えてマルチパスウェイを貫き、結果としてハイブリッド車の圧倒的な競争力で過去最高益を達成しました。