フィクションの世界で演じた役柄も、彼女の結婚観を考察する上で興味深い示唆を与えてくれる。主演ドラマ『忍者に結婚は難しい』では、互いに秘密を抱えながらすれ違う夫婦の葛藤をリアルに演じ切った。価値観の違いに悩み、衝突しながらも歩み寄る姿は、単なるコメディの枠を超えて現代の結婚の難しさを浮き彫りにしていた。
一方、型破りなヒロインを快演して話題を呼んだ『無能の鷹』では、他人の評価や世間の「普通」に縛られない痛快なキャラクターを提示した。作品ごとに全く異なる顔を見せる彼女だが、どの役にも共通しているのは「自分らしく生きることへの誠実さ」だ。夫婦や男女の形に正解はない――そうしたメッセージが、スクリーンの向こうから生々しく伝わってくる。