そば処中野屋 湯沢本店のメニューを開くと、うどんや丼物も並んでいますが、訪れる客の9割以上が迷わず注文するのが「へぎそば」と「舞茸天ぷら」の鉄板コンビネーションです。実食した利用者の口コミ・評判を分析すると、この2品に対する満足度が突出していることが分かります。
運ばれてきたへぎそばは、職人の手によって一口サイズに美しく波打つように盛り付けられており、見た目にも涼やかです。箸で持ち上げると、海藻つなぎならではの強い弾力が指先に伝わります。薬味には一般的なワサビではなく、新潟の伝統様式である「からし」を添えて味わうのが通の食べ方です。からしのツンとした刺激が蕎麦の甘みと布海苔の清涼感を際立たせ、噛むほどに旨みが広がります。
そしてへぎそばと双璧をなす主役が、地元南魚沼で採れた新鮮な舞茸を贅沢に使った中野屋湯沢本店の舞茸天ぷらです。大人の手のひらほどもある大ぶりな舞茸がカラリと揚げられており、衣のサクサク感とキノコ内部からあふれ出すジューシーなエキスの対比が秀逸です。抹茶塩または天つゆでシンプルにいただくことで、雪国の大地が育んだ素材本来の濃厚な香りが鼻腔を抜けていきます。