スタッドテイルは初期であれば命に関わる病気ではありませんが、放置すると愛猫にとって大きな苦痛を伴う状態へと進行します。皮脂が毛穴に詰まった状態が長く続くと、皮膚の常在菌であるブドウ球菌やマラセチア(酵母菌)が過剰に増殖し、二次感染を引き起こします。
軽度から重度への悪化プロセスは次の通りです。
・軽度症例:地肌のわずかな黒ずみ、脂っぽさ、毛の根元に少量の黒いカスが付着。本人はかゆみや痛みをほとんど気にしていない状態。
・中等度症例:皮脂の酸化が進み独特の悪臭(油臭さ)が発生。毛が固まって束になり、部分的な脱毛が見られ始める。
・重度症例(尾腺炎):細菌・真菌感染により皮膚が赤く腫れ上がり、膿(うみ)が出る。激しいかゆみと痛みからしっぽを過剰に舐め壊し、出血や完全な脱毛を引き起こす。
重度の尾腺炎になると、患部に触れられるのを嫌がって威嚇したり、しっぽを振って床に打ちつけたりするなど、行動面にもストレスのサインが現れます。二次感染が疑われる段階に達したら、セルフケアだけで治すことは不可能です。