大手報道機関のニュースを読んでいると、「fake news」という俗称以上に、「misinformation」と「disinformation」という2つの学術的・ジャーナリスティックな用語が頻出することに気づく。この2つの差を把握しておくことは、現代のメディアリテラシーにおいて不可欠だ。
「Misinformation」は、悪意なしに誤った情報を拡散してしまうケースを指す。勘違いや確認不足が原因だ。対して「Disinformation」は、意図的に世論を誘導したり混乱を引き起こしたりするために捏造された情報を意味する。国家レベルの世論工作や選挙介入の文脈で使われるのは、常に後者である。報道現場でのこの厳格な使い分けは、現代ジャーナリズムの誠実さを担保する砦と言える。