細木数子が生前、最も目をかけ、惜しみない愛情を注いだ相手が滝沢秀明だったことは広く知られている。二人の関係はビジネス上の共演にとどまらず、私生活においても細木の豪邸で滝沢が手料理を振る舞われるなど、家族同然の付き合いが続いていた。
その親密さゆえに、週刊誌を中心に取り沙汰されたのが「遺産相続疑惑」や「養子縁組の噂」だ。細木が築き上げた数十億円とも言われる莫大な資産の一部がタッキーに渡るのではないかという憶測が飛び交ったが、実際には金銭のやり取りではなく、人生の局面における帝王学の伝承こそが二人の真の絆だった。
名利や損得を超えて互いを認め合っていたからこそ、彼女の厳しい言葉は滝沢の心に深く刻まれ、後年の大きな転機を支える基盤となったのである。