ウォルト・ディズニー・カンパニーが手掛けた長編作の中でも、ジーニーという存在は極めて異彩を放っている。ランプを擦った者に3つの願いを叶えると約束しながらも、殺生や恋愛の強制、死者の蘇生という「3つの禁忌」を貫く確固たる哲学。その圧倒的な全能感の裏には、自らもランプという牢獄に縛られた一人の囚人であるという深い悲哀が隠されている。
この複雑で魅力的な魔法使いのキャラクターを立体的に作り上げたのは、間違いなく時代を代表するトップ俳優たちの超人的な表現力だ。彼らが吹き込んだ情熱と声の演技こそが、アニメーションと実写の両領域において奇跡的な化学反応を引き起こした。