デジタル時代の到来は、かつて「背中を見て覚える」とされていた職人の現場技術にも劇的な変化をもたらしている。YouTubeをはじめとする動画プラットフォームでは、専門業者やメーカーが実演する施工手順の解説動画が数十万回再生される事態となっている。
これまで見過ごされがちだった「樹脂の押し出し速度」や「カプセル破壊時の回転数」、「ハンマードリルの垂直度保持」といった微細な手元操作が、動画を通じて若手職人や現場監督へ可視化された。技術の標準化が進む一方で、動画だけで理解した気になり、実現場の母材コンクリートのコンディション(目視では分からない水分の浸透や爆裂の兆候)を見誤る危険性も指摘されている。
耐震改修工事プロジェクトの現場では、デジタル動画による知識のアップデートと、熟練技術者が持つ現場の感性を融合させた新しい教育プログラムの構築が進んでいる。実効性の高い施工品質を次世代へ引き継ぐ試みが、今日も全国の現場で続けられている。 (出典: 植 筋(Yahoo!ニュース))
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