しかし、デジタル化を進めるだけなら、店舗そのものを無くしてしまっても同じです。なぜ、あえて物理的な拠点を残すのでしょうか。その答えは、店舗の「多機能化」にあります。
手続きの自動化によって生まれた余剰スペースとスタッフの時間は、より深い相談業務へとシフトされました。相続や資産運用、住宅ローンの見直しなど、人生の岐路における複雑な決断をサポートする場所へと生まれ変わったのです。さらに、地域の事業者が集まるセミナーや、地元の特産品を紹介するミニイベントのスペースとしても活用され始めており、銀行が「用事があるときだけ行く場所」から「地域の人々が集う場所」へと変化を遂げています。