長年、日本のハイボールシーンといえばサントリーの「角瓶」が一強体制を築いてきました。しかし、2024年から2025年にかけて実施されたウイスキー各社の価格改定、さらにBARカルチャーのカジュアル化を背景に、2026年現在の人気勢力図には劇的な地殻変動が起きています。
今回、編集部が居酒屋の導入シェア、酒販店のPOSデータ、一般飲酒層のブラインドテイスティング評価を総合して算出した最新ランキングの第1位に輝いたのは、スコッチブレンデッドの雄「デュワーズ ホワイト・ラベル」です。
絶対王者と目されていた角瓶を抑えてデュワーズが頂点に立った最大の理由は、「フローラルでスムースな飲み口」と「食中酒としての汎用性の高さ」にあります。炭酸で割った際に引き立つ青リンゴのような爽やかさと、ほのかなハチミツの甘みは、唐揚げのような濃厚な揚げ物だけでなく、繊細な刺身や出汁料理の風味すら邪魔しません。さらに700mlボトルが実売1,500円前後で購入できるという、昨今のウイスキー高騰下における抜群の価格維持力も消費者の強い味方となりました。
もちろん、惜しくも2位となった「サントリー 角瓶」の存在感も健在です。キーモルトである山崎バーボン樽原酒に由来するリッチなコクと、フィニッシュの圧倒的なドライ感は、日本の居酒屋料理に最も調和する設計となっています。市場では「迷ったら角、少し香りを楽しみたい日はデュワーズ」という住み分けが完全に定着しました。
続く第3位には、バーボン特有のバニラ香とコーンの甘みがレモン果汁と抜群の調和を見せる「ジムビーム」、第4位には日常の晩酌を支える圧倒的低価格と飲みやすさを誇る「ブラックニッカ クリア」がランクインしています。