医療機関へ行くまでの応急処置としてドラッグストアを活用する場合、市販薬のおすすめと選び方には明確なルールが存在します。最も重要なのは、「空咳を鎮めたいのか」「絡む痰を出したいのか」で主成分を使い分ける点です。
痰が絡む湿性咳嗽に対して強力な咳止め薬(コデイン類などの中枢性鎮咳薬)を乱用すると、排出されるべき病原体を含んだ痰が気道内に滞留し、かえって気管支炎の治し方としては逆効果になる恐れがあります。痰の粘り気が強い場合は、気道粘膜を潤して排痰を助ける「L-カルボシステイン」や「アンブロキソール塩酸塩」が配合された去痰薬を選んでください。
一方で、アレルギー素因による喉のイガイガや乾いた咳には、抗ヒスタミン成分を含む配合薬や麦門冬湯(ばくもんどうとう)などの漢方薬が適しています。ただし、市販薬を5〜6日間服用しても症状が好転しない場合は、耐性菌の出現や別疾患の可能性が高いため、漫然と内服を続けず専門医の診察へ切り替える決断が肝心です。