音声メディアの最前線であるNHK放送文化研究所では、視聴者が耳で聞いた際の分かりやすさと誤解の排除を最優先に表記ガイドラインを策定している。放送用語の基準では、画面に表示されるテロップやニュース原稿において、厳格な使い分けルールが存在する。
例えば「足が速い」「足をくじく」「足音」のように、移動能力や接地部分に関わる事象には「足」を用いる。一方、「脚線美」「脚力が強い」「長脚」のように、太ももから下腿にかけての長さや筋肉の形状、物理的な支柱としての働きを強調する場面では「脚」を当てる。日本漢字能力検定協会などの漢字教育機関でも、こうした文脈上のニュアンスの差を正しく捉えることが推奨されている。