彼らの活動が従来の「タレントボランティア」と根本的に異なる点は、保護活動を持続可能なビジネスモデルとして成立させようとしている点にある。その核となるのが株式会社さかがみ家の設立だ。資金を寄付だけに頼るのではなく、自前のカフェ運営やオリジナルグッズの企画・販売を通じて収益を生み出し、保護施設の運営費や人件費を賄う仕組みを作った。
ここで取り組まれているのは、単なる愛護精神の推奨ではない。日本における動物福祉の標準を引き上げ、スタッフが適切な対価を得てプロとして働ける環境の構築だ。妻の美緒も現場の業務やスタッフのサポートに深く携わっており、裏方として事業の屋台骨を支えている。ビジネスと人道活動の両立という難題に対し、夫婦二人三脚で本気で挑む姿勢は、同業者や行政からも高く評価されている。