曲のサビ前で強烈なインパクトを残す「ぴいぴいぴい ぴいぴいぴい ぴいぴいぴいと 鳴きやがった」という歌詞。初聴時にそのユニークさに驚くリスナーも多いフレーズですが、ここには長渕剛特有の詩的リアリズムが凝縮されています。
この「ぴいぴい」という言葉の語源と意味について、音楽評論やファンの考察では主に2つの側面が指摘されています。
1つ目は、日本語の慣用句である「ピーピー鳴く(金銭的に困窮して生活が立ち行かない状態)」の描写です。カネや見栄がすべてとされた時代において、持たざる者が追い詰められてあえぐ情けない様を、自虐と怒りを込めて擬音化したという見方です。
2つ目は、親鳥に餌を求めて甲高く鳴き続ける「雛鳥(あるいは無力な赤ん坊)」のイメージです。自立できずに甘え、誰かの助けを待ちながら愚痴ばかりこぼしている軟弱な自分への苛立ちを、情け容赦なく切り捨てるメタファーとして配置されています。
単なる言葉遊びではなく、情けなさと悔しさを剥き出しにしたこのフレーズこそが、聴き手の胸に深く突き刺さる決定打となっています。