「水に流せる」と明記されているトイレクイックルですが、水道業者への取材では「お掃除シートによる排水管の詰まりトラブル」の相談が絶えません。なぜ水解性のあるシートで詰まりが発生してしまうのでしょうか。
その最大の理由は、「一度にまとめて流すこと」と「近年の節水型トイレの水流不足」の組み合わせにあります。花王のトイレクイックルは、拭き掃除中に破れないよう厚手で高密度のセルロース繊維を採用しています。水流を受けることで繊維がほぐれる構造になっていますが、トイレットペーパーに比べると水に溶け崩れるまでに一定の時間を要します。
特に近年の節水型便器は、1回の洗浄水量が従来の13リットルから小洗浄で3.8〜4.8リットル程度まで大幅に減っています。水量が少ない状態で複数枚のシートやトイレットペーパーを同時に流すと、排水トラップの屈曲部や屋外の排水管内で引っかかり、塊になって詰まりを引き起こします。
詰まりを防ぐためのルールは極めてシンプルです。
・必ず1枚ずつ流す(半分に切った場合はそれぞれ別々に流す)
・流す際は「小」ではなく必ず「大」の水流を使用する
・浄化槽のタイプや節水設定によっては、流さず可燃ゴミとして処分する選択も賢明