極上の仕上がりを目指すうえで、最も土台となるのが調味料のバランスです。家庭で作る際、目分量で進めると甘すぎたり味噌の塩気が勝ってしまいがちですが、失敗を防ぐゆず味噌の黄金比は「味噌2:砂糖1.5:みりん1:酒0.5」が基本のベースとなります。
味噌選びにおいては、上品な甘みとまろやかさを引き出すゆず味噌には白味噌(西京味噌など)を使うのが料亭風に近づける最短ルートです。もちろん、普段使いの合わせ味噌でもコク深い仕上がりになりますが、その場合はゆず味噌の砂糖の分量を大さじ1ほど多めに調整すると、塩角が取れて全体の調和が整います。
鍋で練り上げる際は、弱火で木べらを休ませず動かすのが鉄則です。味噌にとろみがつき、底からツヤが出てきたところで火を止め、最後に絞りたてのゆず果汁と細かく刻んだ皮を加えます。余熱でさっと混ぜ合わせることで、熱で香りが揮発するのを防ぎ、搾りたてのような瑞々しいアロマが味噌全体に閉じ込められます。