ヘバーデン結節の治療において、良かれと思って行った行動が病態を急速に悪化させてしまうケースが後を絶ちません。現場の整形外科医が警告するヘバーデン結節でやってはいけないことを整理します。
- NG行為1:痛みを我慢して指を強くマッサージ・引っ張る
「血行を良くすれば治る」と勘違いし、腫れた関節を強く揉みほぐしたり、指を無理に引っ張ってポキポキ鳴らす行為は、摩擦で軟骨破壊を加速させ、炎症を激化させます。 - NG行為2:無理な握力トレーニングや硬いハンドグリップの使用
関節軟骨が摩耗している活動期に指先で強い力を込める筋トレを行うと、骨同士が直接激突し、骨棘の巨大化(ゴツゴツした変形)を助長します。 - NG行為3:第1関節にできた水ぶくれ(ミューカスシスト)を針で潰す
関節液が漏れ出してできる嚢腫を自分で針などで突いて破ると、細菌が関節腔内に侵入して化膿性関節炎を引き起こし、骨融解や敗血症などの重篤な合併症を招く危険があります。 - NG行為4:冷湿布や氷での過剰な長時間冷却
急性期の強い熱感がある瞬間を除き、慢性化した関節を冷やし続けると血流が悪化し、関節周囲の筋肉や腱がこわばって痛みの閾値が下がります。基本はぬるま湯での温浴などによる「適度な保温」が有効です。