SNSやネット掲示板(5chや知恵袋など)を検証すると、「画面右上の表示は5Gなのに、Webサイトが全く読み込めない」「動画が途中で止まる」といった不満が散見されます。この現象は一般に「パケ詰まり」と呼ばれ、通信環境の過渡期特有の構造的要因によって発生しています。
現場検証および通信アナリストの分析によると、パケ詰まりが生じる主な原因は以下の3点に集約されます。
- アンカーバンドとセル境界の干渉:現在の5G網の多くは4G設備をベースにした「NSA(ノンスタンドアローン)方式」で運用されており、4Gの制御信号と5Gのデータ信号が切り替わる境界エリアで通信のハンドオーバー(基地局の受け渡し)がもたつく。
- 転用5G(なんちゃって5G)の速度頭打ち:既存の4G周波数(700MHz〜3.5GHz帯など)を5Gに転用した電波を受信している場合、ピクト表示は「5G」になっても、実際の通信速度は4G LTEと同等または帯域幅の制限によりそれ以下になる。
- ドコモ特有の周波数帯「n79」の混雑:ドコモの高速通信を担う独自バンド「n79」は世界的に採用例が少なく、基地局のチューニングや利用者の集中によって都市部の駅周辺で局所的なスループット低下を引き起こすケースが報告された。
また、5G通信時のバッテリー消費の真相についても注意が必要です。端末が5Gの微弱な電波を必死に探索して高出力で基地局と通信しようとする際、バッテリー消費率は4G固定時と比較して約15%〜25%増加するという実測データがあります。電波が不安定な郊外や移動中の電車内では、あえて4Gに切り替えたほうが快適かつ省電力に利用できるケースが多々あります。