『われら青春!』の物語の舞台となったのは、落ちこぼれや問題児が集まる私立「太陽学園」です。前作『飛び出せ!青春』の舞台でもあったこの学園に、新米の英語教師として赴任してきたのが、中村雅俊さん演じる沖田俊(おきた しゅん)でした。
相関図の中心となるのは、熱血漢でありながらどこかユーモラスで不器用な沖田先生と、解散寸前に追い込まれていた太陽学園ラグビー部の生徒たちです。沖田先生は「涙を流すなら汗を流せ」を行動指針に掲げ、規律やペナルティで生徒を縛る旧来の教育体制に真っ向から反発。持ち前の愚直さでバラバラだった不良生徒たちの心を徐々に束ねていきました。
職員室側の相関図も実に重層的でした。沖田先生の最大の理解者であり、密かに想いを寄せるマドンナ的存在の音楽教師・杉田よし子(島田陽子さん)、厳格な管理教育を信条として沖田と激しく対立する塚本教頭(穂積隆信さん)、沖田の破天荒さに頭を抱えつつも包容力で見守る杉田校長(有島一郎さん)、そして町の中華料理店「光ちゃん」で生徒や教師たちの胃袋と心を支えた名倉光吉(名古屋章さん)など、個性豊かな大人が脇を固めていました。日本テレビの青春学園シリーズが築き上げてきた「熱血教師×落ちこぼれ集団×厳格な管理職×理解あるマドンナ」という黄金律が、本作で完璧な完成形を迎えたといえます。